学術講演会の概要

ごあいさつ

日本顕微鏡学会第68回学術講演会の開催にあたって

主催 社団法人 日本顕微鏡学会 会長 森 博太郎
第68回学術講演会 実行委員長 年森 清隆

 日本顕微鏡学会の学術講演会を、来る2012年5月14日(月)〜16日(水)、つくば国際会議場において開催することとなりました。ここにご挨拶いたしますとともに、会員の皆様に広くご参加いただきますようご案内申し上げます。
 近年、新たな顕微鏡理論にもとづいて様々なタイプの顕微鏡が開発されています。それらの顕微鏡を用いて、異分野の研究者が集い様々の研究を行い、顕微鏡科学はダイナミックに発展しています。本学会を取り巻くそのような現状を鑑み、今回のテーマを、「顕微鏡科学の新たな融合」としました。最先端の電子顕微鏡や技術を用いた分析は勿論、光学顕微鏡でも新しい理論や光技術を駆使した高解像でのreal time imagingができるようになっています。これらは大変魅力あるツールであり技術です。光学顕微鏡の解像度は従来の解像力をはるかに超えています。一方、電子顕微鏡で解像できる大きさは原子レベルのsub-nm に入っています。このように近年、理工学・生物学分野の枠を超えて、光学顕微鏡と電子顕微鏡の特性を取り入れた研究が多数報告されてきています。
 今回の学術講演会では、会員による一般講演を中心に、瀬藤賞講演、特別講演、シンポジウム、特別セッション、冠ワークショップ、チュートリアル セッション、企業展示などの場を用意しました。瀬藤賞講演はこれまで秋のシンポジウムで開催されていましたが、今回から多くの会員が集う春の学術講演会で行うことになりました。また、会期前日の5月13日(日)には、一般市民向けの顕微鏡実習を含めた公開講座を開催します。顕微鏡科学の成果の一端を市民の方々にも共有していただきたいと思います。ご参加いただいた会員の皆様方とともに顕微鏡科学研究を深め、これからの研究や学会の方向も探っていきたいと思います。
 昨年2011年3月11日東日本大震災で被害を受けたつくば市ではありますが、学会が開催される2012年5月頃には国内が復興に向かい活気ある状況になっていることを心から願っています。本会の実行委員と学会関係者一同、多くの方々のご参加を心よりお待ち申し上げます。


主催・事務局

主 催:社団法人 日本顕微鏡学会
会 長:森 博太郎 (大阪大学名誉教授)

運営 実行委員長:年森 清隆(千葉大学教授)
副実行委員長:原 徹(物質・材料研究機構)

実行委員会・プログラム委員会
材料系委員
プログラム委員長
 三留 正則(物質・材料研究機構)
委員
 朝山 匡一郎(ルネサスエレクトロ二クス)
 阿部 英司(東京大学)
 遠藤 徳明(日本電子)
 木本 浩司(物質・材料研究機構)
 木村 嘉伸(日立製作所)
 竹口 雅樹(物質・材料研究機構)
 中村 吉男(東京工業大学)
 馬場 則男(工学院大学)
 藤浪 真紀(千葉大学)
 松畑 洋文(産業総合研究所)
 村上 恭和(東北大学)
 矢口 紀恵(日立ハイテクノロジーズ)

生物系委員
プログラム委員長
 岡部 繁男(東京大学)
委員
 伊東 丈夫(東海大学)
 伊藤 千鶴(千葉大学・事務局)
 牛木 辰男(新潟大学)
 小澤 一史(日本医科大学)
 金子 康子(埼玉大学)
 吉川 雅英(東京大学)
 近藤 俊三(日本電子)
 高野 吉郎(東京医科歯科大学)
 竹田 扇 (山梨大学)
 寺田 純雄(東京医科歯科大学)
 出澤 真理(東北大学)
 中田 隆夫(東京医科歯科大学)
 野田 泰子(自治医科大学)
 光岡 薫 (産業技術総合研究所)
 宮澤 淳夫(兵庫県立大学)
 山口 正視(千葉大学)
 山下 修二(慶応大学)

会期・会場

【市民公開講座&顕微鏡体験ワークショップ】
 日時: 2012年5月13日(日)13:00〜15:30
 会場: つくば国際会議場3階中ホール300
 〒305-0032 つくば市竹園2-20-3
 http://www.epochal.or.jp

【学術講演会】
 会期: 2012年5月14日(月)〜16日(水)
 会場: つくば国際会議場
 〒305-0032 つくば市竹園2-20-3
 http://www.epochal.or.jp

【懇親会】
 日時; 2011年5月15日(火)18:00
 会場; つくば国際会議場
 〒305-0032 つくば市竹園2-20-3
 http://www.epochal.or.jp